怒りと寒さのミッドナイト

夜来たライダーグループの一人がちょっとやりすぎだった
全裸と大声が夜1時30分まで続いて
周りがなんとか静めようとがんばったけれどなかなか落ちなかった

体力なのかエネルギー出力が蛇口全開のまま何時間でも続くようで
とにかく大変だった
「どこで寝ればいいですか？」とほかのライダーに聞かれたけれど
すいません、ほかに手が回りません、居酒屋も連泊組みの王子、メガネ君、りっちゃんがいないと
やばかっただろう

やっと静かになったところで僕はそこらへんの床に寝転ぶ
いきなりおきて騒いだり吐いたりしたときのためだ
2時になるとさすがに寒くて毛布を被る

少し眠ろうとしてみるがなかなか眠れない
寒さと怒りのせいだ
冬装備でねっころがるが頭はぐるぐるまわっていた

これは仕事だ、誰に嫌われようとやらなくてはいけない
朝言うべき言葉をチャートにして復習しているうちに
本当にさむくなってきて居酒屋の椅子で寝る

7時に奇声で目が覚める
全裸で歩き回っている人がいる、まだ酒が抜けてないのか
呼び止めて「もうこないでください」と言った
意外とすんなり伝わった