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自分のゴール

 終わってみたらさんざんな日だった。

 朝3時おき、昼のバスに乗るだけなので暇。 しかし、ネカフェのパックの都合で起きる。 早朝の東京駅辺りってのも面白いもんだ。 あれだけいた人間はどこかにいってしまったようで、浮浪者と牛丼屋しか生きてる人はいないみたい。 まだ寒い。 歩いて運動デモしない限りからだの芯まで冷えきってしまうのだろう、考えてみたら健康的な話だ。

 マックが開いたのでコーヒーで粘る、昨日買った文庫本が俺の武器で、こいつさえあればいくらでも時間など潰せるのだ。 九時になったので、バスの予約ができるはず、昨日もらったパンフレットをもう一度読み返す。 自転車は( 折り畳みを含む )バスに乗せることができません とかいてあった。 えー

 こいつはやばい、急いで運送会社を探すが今日は日曜日で営業所が空いてないことの方が多い。 偶然通りかかったヤマト運輸さんに聞く、ここならやってると思いますとわざわざ引き返して教えてくれる。 その場所までいって自転車の発送ができるか聞いてみる、二年前はできたはずだ。 
 しかし、本部に問い合わせてもらったところ、自転車を送るには自転車なんとか協会が発行する紙が必要であるということだった。 やはり二年前は例外的な親切をしてくれたんだなあ。 そしてここは東京で、融通を聞かす義理など受付の兄さんにはまったくないのだ。 次

 佐川急便に電話をするが、自分の住まいではないところに集荷は難しいということだった。 次 郵便局は一番親切に対応していただいた。 ゆうゆう窓口のある銀座郵便局にいき、窓口のおじさんに提出するもサイズオーバー。 さて、どうしよう

 すっとぼけてバスに乗り込む作戦がある、そのためにも荷物は少なければいけないので、荒いものとカッパの入ったザックをゆうぱっくで送ってもらう。 できるだけ自転車を小さくするため工具も買ったけれど役立たずだった。 自分の頭が回ってないことがわかる。 ええい!しっかりしろ❗
 俺の問題解決能力はこんなものじゃなかったはずだ。 そうだ、列車。

 厳密に言えば列車にも持ち込み制限はあって、おそらくオーバーしていると思われる。 しかし、とある漫画で読んだけれど 乗り込んじゃったもの勝ち という面があるらしい。 ググル、上野から水戸までいく電車に乗ればいいようだ。 すっかり土地勘がでてきた東京、銀座、有楽町をあとにした。 それにしても人多かったな。 

 神田、秋葉原とへて上野へ。 二千円くらいの切符をかって乗り込む、切符がつまってしまった。 駅員さんがきて出してもらった。 荷物のことは言われなかった、そんなことに気を使ってられないくらい修羅場のように忙しいのだろう。 水戸までは二千円が安く感じられるくらいのスピードと距離だった。 

 水戸につく、次のフェリーまで二時間。 全力でこいだ。 大洗に五時半についた、まにあった。 とおもったら本日急便の張り紙。 深夜はでるのだろうと待ったり待っていたら九時に事務員さんが出てきて今日はもうないよってことだ。 ほんと、つくづくうまく噛み合わないひってあるものだ。

 時間も時間なので宿をとることはできなかった。 幸いにもほっかいろがコンビニに大量に売っていたので20個買う。 体に張り付けて、自転車の保護材にしていた毛布と布団袋を被って公園でビバーク。 寒いが寝られないほどではない。

 しかし、めが覚める。 しょうがない、名古屋いらい封印していた訳じゃないけど、なぜか飲む気にならなかったアルコールの力を借りよう。 公園でビバークでアルコールってまさに朝見たあれな感じだが背に腹ですな。 ニッカを腹にいれると旅の結論みたいのが見えてきた。

 すなわち、俺の望みはこんなとこなんだろう。 この旅以上にやりたいことなどなかった。 そしてやりきった。 もうすっからかんだから、これからは人のためにいきるべきである。
 彼女のために、お客さんのために生きる。 お客さんの望みを叶え、彼女の希望を叶える方向にいった方がよい。 俺の願望を叶え続けるといつか東京駅を夜通し歩き続けなくてはいけない日が来てしまうのだ。 で、それをエンジョイしてしまうのも俺なのだ。 もういいや、自分のやりたいことはやった
。 知りたいことは知った。 あとは人のためにあるべし。



そして起きたら5時。 何だかんだでしっかり寝れた。 それに起きる必要もあまりないのだ。 フェリーに乗るまでも、乗ってからも暇。

 辺りを散歩して、やることがないのでフェリーターミナルにはいる。 予約も完了。 掃除のおばさんに挨拶して、仕事のじゃまして申し訳ないとはなすと「 なーもなも、おれ掃除しいてればいいんだからさ。 きいにすなって、それにホレ、二階にもやすむとこあっから。 北海道? 時間たっぷりあっからなー 」ということだ。 癒される。
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