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弓と矢

12時間の滞在予定をちょっとオーバーしてゆう遊空間を出る。 ガルバニウムの天井を叩く音でわかっていたがやはり雨。 今日もあまり前進は期待できない。
 掛川を出てすぐに1号線からはじかれた。 よくあることだ、迂回道をさがす。 タブレットがなかったらと思うとゾッとするぜ。 なんとかルートに復帰すると峠道が待っていた。
 ハチミツ太郎はタイヤが小さいので小回りはとくいだがスピードはない。 峠にありがちな路側がほとんどないタイとな角度だったので、なんかいか押してあるいた。 
 上りきったら島田市がみえてきた。 煙突からもくもく煙がでている。 こんな大きい町でも、いままで存在すら知らなかった。 日本は広い。 スーパー銭湯で雨宿り。
正直雨をなめていた。 1日くらいならたしかにいけるのだけれど、2、3日雨に当たっていると気持ちからおれてくるのがわかる。運動しているからバイクよりは暖かいが、それも体力つづく間のみだ。 もしここで乾燥した温風が吹き付ける部屋にはいれるなら一目散にはいっているだろう。
 スーパーで惣菜と牛乳と野菜をかって食べる。 乾燥している人にとっては適温なのだろうが、しっとりと全身が濡れているものにとっては嫌がらせのような寒さだ。
 ゆっくり進めということか。 明日はましだけど、明後日明明後日は雨。 

 島田市という町の蓬莱の湯というスーパーな銭湯で3度風呂に入り2度昼寝をした。 それでも冷たい雨は降り続いていて、銭湯のテレビの天気予報によれば最高気温は8度、雨は6時まで降るらしい。 あと3時間もある。
 Wi-Fiもつながらないし、文庫本も雨に濡れてしまった。 やることがないので、リラックスすることにした。 ただのリラックスではない、もっともっと深い、全身の筋肉を意識的にほどくようなリラックスである。 座禅をくみ、深呼吸をし、目を閉じる。 心臓の音を聴き、なにか考えるのをやめ、目を薄く開ける。 できれば幽体離脱をする。 俺はできない。

 それでも、気持ちがからだから離れるので自己診断になるのだ。 どうやら、おれは焦っているらしい。 「 バカな❗? 」とお思いでしょうが6月の蝶のようにふらふらしたこの旅でも、なるべく早く達成してやりたいと思っていたのです。 誰に誉められるわけでもないのにです。 時間的にもお金的にもクリティカルなものはないのにです。 どうしてでしょう?
 楽しくないわけではないのです、毎日のように氷雨に打たれていても気分はハイなのであります。 体に染み付いたドライバなのでしょう。 いそげ❗ と

 巨匠、水木しげるいわく「 人生は屁のようなものだ 」ということで、すなわち、大したことをやろうとしてもしようがないという意味でしょう。 それでも人は誉められたいんで、がんばって、がんばって、がんばるのでしょうが、でてくるのは屁のようなもの。 社会全体にとっては「 なんか臭えな 」と思われるのが精々なのでしょう。 いまいる、このすばらしいスーパーな銭湯の合理的な湯船の配置だって誰かの作品であります、しかしその誰かさんだってどっかのデザインをパクったのかもしれません、屁の残り香のようなものであります。 どんなにすごいことをしようが誉められるのは一瞬で、あとは社会というネットに散っていくだけ。 だからまあ、あせることはあまりないんだ。 



 スーパー銭湯で3回目の入浴をしていた午後5時、ついに雨がやんできた。 7時間ほど滞在した島田市をあとにして一路静岡に向かうが、選択をしなくてはいけない。 まっすぐに静岡に向かう道は峠を越えるようで、今朝のようなバンクの効いた路側帯のない道だったら夜走るのは危険だろう。
 もう一つの焼津までいき、海岸線通りに決定。 とにかく元気だ。

 ギリギリと限界まで引かれた弓のようにハチミツ太郎をこぐ、焼津で黒はんぺんやら、スーパーで刺身をあさったりやらができないのはもったいないが、からだが元気で雨が降ってないってほうが貴重に思えたのだ。 150号線にはいる。

 さすがにトラックが多い、夜なので凄いスピード。 そのトラックたちを嘲笑うかのように新幹線が光の矢となって飛んでいく。 きれーだねー。 のろのろオフにちかい荒れた歩道をはしる。 夜は夜で味があるなあ。 あやしい雑貨やさんがあったり、高級車がそぞろとまっているインドカレーやさんがあったり、結構な風と登りに苦労してトンネルの入り口に到達すると。
「 自転車と徒歩は入れないよ 」という看板がいまさら立ってた。
早めに言ってくれ。 快活クラブにチェックイン、ネットでさらに海岸を走る大崩海岸道路という道は名前の通り大崩しているようなので、明日1号線まで引き返すことにした。

 ひさしぶりの3時おき。 外に出ると寒い、5度くらいか。 暴走族が3台走っていた、迷惑行為はいけないが、この気温でバイクに乗るってのは根性があるとおもう。
 峠道は以外と人の生活感に溢れていて、高低差もなく、歩道もしっかりしていた。 なにより朝の空気が気持ちいい。 今日はひさしぶりの晴れ。

 静岡を通り抜ける、スーパーで朝御飯を買う。 黒くはなかったけれどおでんがあった、黒はんぺんと立方体のねりものがうまい。 立ちこぎであるくようにこぐ、座りこぎの女子高生に抜かされる。 由比というところで、おなじみの国道仲間はずれにあった。 はいはい、迂回しますよー。
 そしたら薩捶峠という看板があるじゃないですか、峠じゃないですよ、ちくしょう。 後輩がきついので押してあるく、現場の誘導員さんに迷惑をかけながら歩く。 ガチのロードバイクがゆっくりと追い抜いた。 山頂を越えると絶景だった。
 急な勾配のミカン畑のすきまからきれいな海が見渡せる。 さっき弾かれた国道1号線も眼下に見える。 この日一番の太陽が出てきて、なんて、気持ちのよい景色なんだと感動して走っていたら下り坂が始まった。 ハチミツ太郎のブレーキをフルに活用しながらゆっくり落ちていくと、じつにアレを掻き立てるコーナーがあった。 アレ、あれですよあれ、恥ずかしいけどいいます、旅情です。
 じつにいいところだなー、ここ目当てで来ている人がちらほらすれ違うのもうなずける話だ。 
完全に下りきって、線路脇のベンチに座り、さっきかって鞄に縛り付けておいた はるみ と でこぽん を食う。 うまい、 こんなにあまいミカンを食ったのははじめて。 それにしても はるみという品種名はどうにかならなかったのだろうか? 北海道知事と同じ名前なんだよなあ。

 甲羅干ししていた亀をみたりしながら宿場町をとおりぬける。 工業地帯が始まった。 今日はどこまで行けるだろう? できれば箱根を越えたいが、もう出てから10時間くらいたっている。 沼津にはいる、3時だ、夜の峠は危険すぎるから明日にしよう。
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コメント

こんにちは。

静岡県横断中なんですね。(^o^)
島田の蓬来の湯ですか~。自分の生活圏内の場所の名前が出てきてビックリです。(^o^)
沼津で美味しいもの?食べるなら、沼津港にある「丸天」だかっていうお店のかき揚げが有名です。
沖縄も天気に恵まれず、旅行中ずっと曇りまたは、小雨です。昨晩はゲストハウスの宿泊客やスタッフの人等と食事した後、0時近くまで盛り上がって、話してたんですけど、途中参加してきたオーナーの友達の1人は、函館出身で沖縄に移住しちゃった人とか沖縄に移住するためにヘルパーとして1週間前にやってきて、これからアパートと仕事探すっていう若い20代の女の子や、以前そのゲストハウスに1ヶ月くらい滞在してた後、移住しちゃって近所に住んで、陶器のお店で焼き物焼く仕事している20代の女の子とかいろんな人いました。以前ネットで沖縄は年間3万人くらい移住者が来るけど、半分くらいは3年以内で、本州に戻ってしまうようです。北海道もそうですけど、産業があまりない地方は仕事も少ないし、最低賃金も低くて、大変ですよね。観光で滞在するのと、そこで定住して生活するのとでは違いますしね。
事故にお気をつけて、よい旅を。(^o^)

Re: こんにちは。

蓬莱の湯よかったですよ
場所わからなくて島田市民に聞き込みしました
もう有楽町にいますので
あしたフェリーで終了ですねー

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