そんき

昨日、作業がほぼ終わりさあ帰ろうかというときに課長席辺りが騒然となる、職場の先輩が事故ったらしい。　なんでも煽られ返したときにデンチュウに激突して車は廃車。　関係ない車も巻き込んで自分も打撲したらしい。

　原因がほぼ先輩側にあったので、自業自得ともいえる。　しかし、彼は大病して半年ぶりに復帰したその初日だったのだ。
　あんまりだ、けちょんけちょんである。　自我すら崩壊しかねないヘビーな状況だろうに。　かけることばもみちからない。

　「　煽られたくらいでカッとなることもないだろうに　」
と思うが、たしかに短腹な人である。　よく言えば職人気質。
　しかし、それ故に仕事を愛していた人である。
ああ、ライフスクリプトだ。　事故は短期がもたらした、避けがたいポイントだったのかもしれないが、誰がそれを攻められようか。　

　末っ子気質というのがあるけれど、俺はたぶんそれに当てはまる。　甘えたまま成長できたし、年下の扱い方が分からない。
　喋るのがとにかく苦手だったけれど、ある人の一言でガツンと変わった、先輩の短気も誰かにリライトしてもらえばまた違った結果になったのだろう。

　短気は損気だよ、昔から言うじゃない。　怒りは視界を狭めて、見えるものも見えなくする。　原動力としてはとても使えるんだけれどねー

　でもきっと自分では変えられなかったんだよね。

朝、息を飲む